医薬品研究開発課 AMED-FLuX 創薬ガイドブック(Ver.2.0)

はじめに

AMED-FLuXでは、2021年5月の創設以降、約3年半に渡りまして、36件のAMED委託課題を取り上げて参りました。その質疑応答の中で、のべ58名に及ぶ企業有識者(アドバイザー)(2024年11月末現在)にご協力いただき 、非常に多様かつ的確なご助言(コメント)を頂戴しております。それらの助言は附議された課題のその時々の創薬課題を解決し、その後の創薬研究の道筋を明確にし、加速化することに役だちました。

一方で、私ども事務局には、附議された全課題の膨大かつ良質のコメントが蓄積されてきたことから、これらコメントの中から、特定の附議課題に限定されない共通のナレッジを抽出し、広く一般のアカデミアに公開することで、創薬研究を志す研究者の皆様の助けとなるのではないかと考え、創薬ガイドブックを作成しました。このガイドブックが創薬研究の効率化、加速化、適正化に寄与し、ひいては、実用化を担う企業との連携促進や社会実装の確度を高めることにつながることを期待しております。

既に、2024年3月に、初版として、がん領域の少数課題からのナレッジ集として公開しておりますが、この度神経疾患のナレッジ集を追加した第2版を公開する運びとなりました。今後も、がん領域、神経疾患領域に続いて、他の疾患領域や他のモダリティーで版を重ね、拡充していく計画です。

この創薬ガイドブックが、日々、創薬研究に励むアカデミア研究者のガイド役として、広く活用されることを願っています。

2024(令和6)年12月 AMED-FLuX事務局

Q&Aナレッジ

使用上の注意

  • 本ガイドブックは、AMED-FLuX会議でアカデミア研究者から出された質問に対するFLuXアドバイザーの回答をまとめたものです。
  • 現在がんと神経疾患のQ&Aナレッジ集があります。対象の疾患分野を選んでQ&Aをお読み下さい。
  • Q&Aナレッジ集には創薬に関して頻出する質問を記載し、続けてFLuXアドバイザーの回答を記載してあります。
  • 企業により戦略や考え方の違いがあるので、Q&Aにはある程度の重複や相反する意見も許容して記載しています。
  • アカデミアから企業に紹介する上で準備いただきたい事項に関してはneed to haveとして、必須ではない事項、企業で行うべき事項はnice to haveとして記載しました。ただし企業においてもその基準は異なるため、「ここまでできていないからまだだめ・・・」とか、逆に「この記載に従ってすすめたのでOK!」と単純に受け止めないようご留意ください。
  • 創薬ガイドブックが最終的に目指すのは、アカデミアの研究者が創薬研究を行う上で気をつけるべきガイドラインの提供です。今後、がん、神経疾患の低分子医薬品、核酸医薬品に続き、他の疾患領域、他のモダリティについても、順次アップデートしていく予定です。

以上のことをご理解の上、ご活用いただけると幸いです。

お問い合わせ先

宛先 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
創薬事業部 医薬品研究開発課
Tel 03-6870-2219
E-Mail flux”AT”amed.go.jp
備考

※E-mailは上記アドレス”AT”の部分を@に変えてください。

掲載日 令和7年1月27日

最終更新日 令和7年1月28日